MTGについて11
~MTGについて~
・MTGを始めたばかりの頃に感じた高揚、記憶に刻み込まれたインクの匂いを少しでも感じられればと綴る記憶。
(初めから)
■MTGについて1
http://rattie.diarynote.jp/200903071815076811/
(前回)
■MTGについて10
http://rattie.diarynote.jp/200907020229334981/


中学時代。


それぞれが部活に所属したため、集まることは稀になった。

新しい友人関係、部活、委員会、授業、毎日が目まぐるしく過ぎ去ってゆく。



それでもしばらくは、暇を見つけてはカードをいじっていた。

片道40分の通学時間は新しいエキスパンションの話題で盛り上がった。


季節は進む。


サーガブロックが終わり、マスクスブロックに入ってからは殆んどカードを購入していない。

カードショップへの足並みも途絶えた。



たまに思い出したように仲間を集めて、突発的に誰かの家でチーム戦をやったりしても、誰もが同じデッキのまま。


試合の興奮さえも薄れてゆく。



そんなある日、久々に集まった仲間の一人が、まったく新しいデッキを持ってきていた。

どうも部活内でマジックが流行り始めたらしい。


まったく新しいゲーム展開に期待しながら、勝負を始める、が。



惨敗だった。

まったく勝ち目が見えなかった。



ライブラリーから直接仲間を呼び出す能力をもった種族のデッキ。

リベリオンと言った。


神の怒り等、高価な全体除去を持たない(プロキシの元さえ無かったから)僕のデッキに、そのデッキは圧倒的な力を見せ付けた。


思えばそれが、仲間内で初めてのトーナメントデッキだったように思う。
彼はある大会優勝者のデッキレシピ通りに組んできたのだ。


しかし何より僕を打ちのめしたのは、セットが推奨するアーキタイプの強力さだった。


レベルという種族を全面的に押し出したセットで、その優秀なレベルを入れさえすれば強力なデッキが組めてしまう。


なんだか妙にやる気をそがれたまま、友人宅を後にした。


やがて部活動が本格化し、テストシーズンが始まり、新たな友人との仲も深まってゆくにつれ


デッキケースは埃をかぶるようになっていった。




MTGはゲームぎゃざに目を通す程度で、いよいよ僕の中で存在を薄めてゆくばかりになった。

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