「チーム戦やろうぜ」
始めにそう言い出したのは飽き性の自分だった。
毎日顔を会わせている、同じメンバーの、同じデッキとの対戦。
小学生のカード資産程度で組めるデッキはひとつか二つ。
デッキをまるごと組み替えるようなことはめったにない。
変化を求めての閃きだった。
「チーム戦?どうやんの?」
興味を示した仲間が集まる。
「二人でチーム組んで戦うの。場は別々でドローや攻撃は同時に。ライフは40くらいがいいかな。」
チーム戦という遊び方があるのは聞いていた。
しかしルール等については知らなかったので、自分なりにベストと思われるものを考えた。
「面白そうだ。やってみるか。」
さっそくチームを組んでの勝負が始まった。
自分のデッキは青。
当時既に、性格がデッキに現れている。
打ち消し、壁、飛行を中心とした正統派パーミッションだった。
仲間のデッキは白。
優秀な騎士とハルマゲドンを搭載したゲドンウィニーと呼ばれるものだ。
「おい、ハルマゲドンは打つなよ?打ったら打ち消すからな!」
「オッケー、お前のフルタップが狙い目ってことだなっ!」
さっそくチームワークに不安の残る我が陣営。
対する相手は赤単ランデスと赤緑ビートダウン。
戦いが始まった。
「ラノワールのエルフ!」
「白騎士を召喚」
「石の雨!ラッチの島破壊ね。」
「おぃ・・・2ターン目土地破壊は鬼すぎるぜ…」
「訓練されたアーモドン!」
「ちょ…3/3強いんだけど!打ち消せないの?」
「…さっきの石の雨で土地がないっス 」
「そこで電撃破よ!」
「おおっと残念、魔力の乱れ!1マナ払え~」
「うぜぇ!なんでそんな弱いカードいれてんだよ?」
「モグの偏執狂。」
「ん?あれって・・」
「堕ちろ!地震7点!」
「ラッチなんとかしろ!やばいやばい!」
「ちょまっ!対応渦巻く知識!…打ち消し~打ち消し~よっしゃ危ね、対抗呪文!」
「そこでハルマゲドンだ」
「おまっ、あほかー!!」
チームメイトの相性次第で戦いがころころ変わるのが面白い。
しかしチーム戦も繰り返すうちに、誰の組み合わせが強いか等が判明し始めた。
そこで
「じゃあ今度は“乱戦”やろうぜ!仲間無しで順番にやるの。誰攻撃するのもありね。」
思いついたのがサバイバルゲーム。
チームを組むなどとぬるいことはやらない。
さぁ、誰が一番かを決めようじゃないか。
ここぞとばかりに最強デッキを取り出す。
「俺のターン!偏頭痛プレイ!」
「罠の橋をプレイ!」
「底なしの奈落をプレイ!」
必勝パターンを決め、勝利を確信した。
この世をば我が物と思えばなんとやらだ!
「ボガーダンの金床をプレイ!皆、毎ターン2点ダメージな!」
「「「…………。」」」
そのとき、目前の脅威に三人の意思は一つになった!!
「罠の橋を解呪。」
「俺のクリーチャー全部お前に攻撃。」
「火葬、火葬、ショックお前に。」
「へ…?え?…あれっ?」
栄華を築く前に舞台を退場する負け犬が一匹。
始めにそう言い出したのは飽き性の自分だった。
毎日顔を会わせている、同じメンバーの、同じデッキとの対戦。
小学生のカード資産程度で組めるデッキはひとつか二つ。
デッキをまるごと組み替えるようなことはめったにない。
変化を求めての閃きだった。
「チーム戦?どうやんの?」
興味を示した仲間が集まる。
「二人でチーム組んで戦うの。場は別々でドローや攻撃は同時に。ライフは40くらいがいいかな。」
チーム戦という遊び方があるのは聞いていた。
しかしルール等については知らなかったので、自分なりにベストと思われるものを考えた。
「面白そうだ。やってみるか。」
さっそくチームを組んでの勝負が始まった。
自分のデッキは青。
当時既に、性格がデッキに現れている。
打ち消し、壁、飛行を中心とした正統派パーミッションだった。
仲間のデッキは白。
優秀な騎士とハルマゲドンを搭載したゲドンウィニーと呼ばれるものだ。
「おい、ハルマゲドンは打つなよ?打ったら打ち消すからな!」
「オッケー、お前のフルタップが狙い目ってことだなっ!」
さっそくチームワークに不安の残る我が陣営。
対する相手は赤単ランデスと赤緑ビートダウン。
戦いが始まった。
「ラノワールのエルフ!」
「白騎士を召喚」
「石の雨!ラッチの島破壊ね。」
「おぃ・・・2ターン目土地破壊は鬼すぎるぜ…」
「訓練されたアーモドン!」
「ちょ…3/3強いんだけど!打ち消せないの?」
「…さっきの石の雨で土地がないっス 」
「そこで電撃破よ!」
「おおっと残念、魔力の乱れ!1マナ払え~」
「うぜぇ!なんでそんな弱いカードいれてんだよ?」
「モグの偏執狂。」
「ん?あれって・・」
「堕ちろ!地震7点!」
「ラッチなんとかしろ!やばいやばい!」
「ちょまっ!対応渦巻く知識!…打ち消し~打ち消し~よっしゃ危ね、対抗呪文!」
「そこでハルマゲドンだ」
「おまっ、あほかー!!」
チームメイトの相性次第で戦いがころころ変わるのが面白い。
しかしチーム戦も繰り返すうちに、誰の組み合わせが強いか等が判明し始めた。
そこで
「じゃあ今度は“乱戦”やろうぜ!仲間無しで順番にやるの。誰攻撃するのもありね。」
思いついたのがサバイバルゲーム。
チームを組むなどとぬるいことはやらない。
さぁ、誰が一番かを決めようじゃないか。
ここぞとばかりに最強デッキを取り出す。
「俺のターン!偏頭痛プレイ!」
「罠の橋をプレイ!」
「底なしの奈落をプレイ!」
必勝パターンを決め、勝利を確信した。
この世をば我が物と思えばなんとやらだ!
「ボガーダンの金床をプレイ!皆、毎ターン2点ダメージな!」
「「「…………。」」」
そのとき、目前の脅威に三人の意思は一つになった!!
「罠の橋を解呪。」
「俺のクリーチャー全部お前に攻撃。」
「火葬、火葬、ショックお前に。」
「へ…?え?…あれっ?」
栄華を築く前に舞台を退場する負け犬が一匹。
コメント